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決断力が裏目に?不動産にまつわる実例

みなさん、こんにちは!

『やっちん』(@yacchin_0310)です。

今回は実際の不動産取引について、ご紹介いたします。

何かを決定する時、一般的に「決断」早いほうがいいとされてますよねー。

でも不動産取引では、決してそうでもないよということも多々あるので、今回はそんなお話です。

筆者のプロフィール
  • 名前:『やっちん』
  • 出身地:大阪府
  • 家族:妻 長男 長女
  • 趣味:カメラ 読書 映画鑑賞
  • 不動産営業経験:約20年
  • 資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
入社当初、賃貸仲介営業を3年間経験し、その後現在に至るまで売買仲介営業を担当しています。
目次

相続により不動産を取得

お客様A様は、1年前に親が所有して住んでいた土地・戸建てを相続により取得され、この不動産を売却・換金し、現在A様が所有している不動産の住宅ローン返済に充てたい為、インターネットを通じ「売却査定依頼」を頂きました。

昨今、不動産も「車」「保険」のように、インターネットで簡単に無料で査定依頼をすることができ、一度で複数社、査定を依頼することができます。

今回、当該物件を査定する会社は筆者も含め5社でした。

査定書作成

インターネット査定の際は、各社幾らで査定価格を出すのかわからないため、

他社は幾らぐらいで査定書を作るだろう?

『やっちん』
『やっちん』

と、予測して作成する必要があります。

というのも、売主様の立場からすれば「高く売りたい」と思いますが、相場を無視して高い金額を提示しても「売れない」となると不動産会社も売主様も困るからです。

「車」の査定は「買取額」ですので、提示された金額でほぼ確定で収入を得られますが、不動産の査定は、「近隣の取引事例」「近隣の競合物件の売出価格」「物件の良いところ悪いところ(南向きや角地、日当たりや前面道路の幅員など)」総合して判断し、査定価格を算出、売出価格を決定します。

インターネット広告やチラシ広告等を駆使し、売却活動を行い成約を目指すのですが、様々な要因によって、査定額に対し低い価格で成約したり、高い金額で成約したりと、不確実な価格となります。

それでは、売主様も困りますので、不動産会社は一般的に「3か月以内で成約できることが予想される」という観点で、査定金額をご提示します。

この査定額が「低い」「高い」かは、売主様から選んでいただける重要なポイントとなるので、低すぎてもいけないし、高すぎても売主様も不信を抱くと思うので、不動産会社の「査定書作成」はとても難しい作業となります。

今回筆者は、対象不動産があまり売却物件が出ない地域であり、駅徒歩5分と好立地でしたので、筆者の中でギリギリ高い「査定額」で査定書を作成しました。

査定書の内容を売主様A様にご説明

筆者が出した「査定額」は約5300万円

価格交渉が入る可能性も考慮し、「売出価格」は約5800万円でご提案をさせて頂きました。

査定書のご説明が筆者が4社目ということで、A様も大体価格の予想をしていたようで、「最低5000万円以上では売りたいんです。」との事。

筆者は「よかった~。他の不動産会社と比べ、相当低い価格じゃなかったんや~」と安堵の気持ちを抑え、筆者だったらこういう方法で売却活動を行い、「A様にとってより良い条件で成約できるよう、頑張ります!」と猛アピールをしてその日は終わりました。

売主様より意外な言葉が・・・

2日後、不動産会社の「査定額」が出揃った頃合いにA様に連絡をしてみると、

「不動産買取業者の買取で決めようと思います・・・」との事。

『やっちん』
『やっちん』

えっ!?

「不動産買取業者」の買取は一般的に、相場より安くなってしまうために、お客様の要望が無ければ最初からはご提案しないのですが、「買取」でいきますとの事。

5社の中のB不動産が、買取を提案していたらしくその価格は「4700万円」でした。

A様希望の「5000万円より低いや~ん・・・」と思いましたが、「不動産買取業者」「買取価格」としては、高額だったので、「もう決めます」との事。

買取業者を血眼で探すっ!

筆者が査定書の説明をした後、2日後の急展開に急いで高く買ってくれる「不動産買取業者」を探しました。

20社以上打診し、『やっちん』見つけましたよ「4700万円」以上で買い取っていただける会社を。

買取価格「4800万円!」

100万だけ?かと思うかもわかりませんが、100万円の差は大きいですよー!

100万円稼ごうと思ったら大金ですからねー。

不動産価格の中の100万円差は不思議と小さいと思われる方も多いのですが、冷静に考えてください。

普通のサラリーマンで月収100万円はハイレベルです。

A様にご提案させていただくと、B不動産より契約を急かされていて、断るに断れない状況になってしまっているとの事。

よく聞いてみると、「4700万円」という数字は不動産買取業者の中でも相当高い金額で、早く契約しないと社長さんも「やっぱり買うのやめる」と言い出す可能性があるため、早く契約をしましょう!と急かされて、A様も同意し、契約日時まで決定していたようです。

確かに筆者も20社以上買取価格の打診をしたところ、多くが「4000万円前後」でしたので、「4700万円」は破格に高い金額だったと思います。

しかし、筆者が見つけてきた、その上をいく「4800万円」であれば手取りが100万円多く入っていたのに、結局B不動産が提案した「4700万円」で契約を締結されました。

A様は一度「4700万円」で了承してしまって、「もう断られへん・・・」となってしまったようです。

まとめ

不動産会社はあの手この手で、契約を急かします。

特にインターネット査定等で、ライバルの不動産会社も査定をしていることが分かると、強引な手法で契約を取ろうと考えます。

もし買取で考えているのであれば、落ち着いて冷静になって考える必要があります。

効果的なのは

①各不動産会社に「買取」も検討している事を伝える
②買取金額の提示の受付は〇月〇日までと「期日」を決める
③その中で、一番条件の良いところで契約をする

上記3点を伝えれば、売主様にとってベストな判断ができるはずです。

今回は査定のご依頼を頂き、契約締結まで約3週間以内でした。

一般の個人の方が、上記のようにできるかは難しいかもわかりませんが、これを読んでいただいて、親御様やご自身が大切に管理していた不動産を1円でも高く売れるよう、焦らず冷静に考えて決断しましょう。

最後までお読みいただき、有難うございました。

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この記事を書いた人

◆不動産営業マンと対等に渡り合える知識を発信中 
◆40代現役不動産仲介営業マン≪賃貸仲介3年→売買仲介15年→売買仲介継続中≫
◆保有資格≪宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士≫
◆2児のパパ

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