みなさん、こんにちは!
『やっちん』(@yacchin_0310)です。
今回は実際の不動産取引について、ご紹介いたします。
何かを決定する時、一般的に「決断」は早いほうがいいとされてますよねー。
でも不動産取引では、決してそうでもないよということも多々あるので、今回はそんなお話です。
相続により不動産を取得
お客様A様は、1年前に親が所有して住んでいた土地・戸建てを相続により取得され、この不動産を売却・換金し、現在A様が所有している不動産の住宅ローン返済に充てたい為、インターネットを通じ「売却査定依頼」を頂きました。
昨今、不動産も「車」や「保険」のように、インターネットで簡単に無料で査定依頼をすることができ、一度で複数社、査定を依頼することができます。
今回、当該物件を査定する会社は筆者も含め5社でした。
査定書作成
インターネット査定の際は、各社幾らで査定価格を出すのかわからないため、
他社は幾らぐらいで査定書を作るだろう?
と、予測して作成する必要があります。
というのも、売主様の立場からすれば「高く売りたい」と思いますが、相場を無視して高い金額を提示しても「売れない」となると不動産会社も売主様も困るからです。
「車」の査定は「買取額」ですので、提示された金額でほぼ確定で収入を得られますが、不動産の査定は、「近隣の取引事例」や「近隣の競合物件の売出価格」、「物件の良いところ悪いところ(南向きや角地、日当たりや前面道路の幅員など)」を総合して判断し、査定価格を算出、売出価格を決定します。
インターネット広告やチラシ広告等を駆使し、売却活動を行い成約を目指すのですが、様々な要因によって、査定額に対し低い価格で成約したり、高い金額で成約したりと、不確実な価格となります。
それでは、売主様も困りますので、不動産会社は一般的に「3か月以内で成約できることが予想される」という観点で、査定金額をご提示します。
この査定額が「低い」か「高い」かは、売主様から選んでいただける重要なポイントとなるので、低すぎてもいけないし、高すぎても売主様も不信を抱くと思うので、不動産会社の「査定書作成」はとても難しい作業となります。
今回筆者は、対象不動産があまり売却物件が出ない地域であり、駅徒歩5分と好立地でしたので、筆者の中でギリギリ高い「査定額」で査定書を作成しました。
査定書の内容を売主様A様にご説明
筆者が出した「査定額」は約5300万円。
価格交渉が入る可能性も考慮し、「売出価格」は約5800万円でご提案をさせて頂きました。
査定書のご説明が筆者が4社目ということで、A様も大体価格の予想をしていたようで、「最低5000万円以上では売りたいんです。」との事。
筆者は「よかった~。他の不動産会社と比べ、相当低い価格じゃなかったんや~」と安堵の気持ちを抑え、筆者だったらこういう方法で売却活動を行い、「A様にとってより良い条件で成約できるよう、頑張ります!」と猛アピールをしてその日は終わりました。
売主様より意外な言葉が・・・
2日後、不動産会社の「査定額」が出揃った頃合いにA様に連絡をしてみると、
「不動産買取業者の買取で決めようと思います・・・」との事。
えっ!?
「不動産買取業者」の買取は一般的に、相場より安くなってしまうために、お客様の要望が無ければ最初からはご提案しないのですが、「買取」でいきますとの事。
5社の中のB不動産が、買取を提案していたらしくその価格は「4700万円」でした。
A様希望の「5000万円より低いや~ん・・・」と思いましたが、「不動産買取業者」の「買取価格」としては、高額だったので、「もう決めます」との事。
買取業者を血眼で探すっ!
筆者が査定書の説明をした後、2日後の急展開に急いで高く買ってくれる「不動産買取業者」を探しました。
20社以上打診し、『やっちん』見つけましたよ「4700万円」以上で買い取っていただける会社を。
買取価格「4800万円!」
100万だけ?かと思うかもわかりませんが、100万円の差は大きいですよー!
100万円稼ごうと思ったら大金ですからねー。
不動産価格の中の100万円差は不思議と小さいと思われる方も多いのですが、冷静に考えてください。
普通のサラリーマンで月収100万円はハイレベルです。
A様にご提案させていただくと、B不動産より契約を急かされていて、断るに断れない状況になってしまっているとの事。
よく聞いてみると、「4700万円」という数字は不動産買取業者の中でも相当高い金額で、早く契約しないと社長さんも「やっぱり買うのやめる」と言い出す可能性があるため、早く契約をしましょう!と急かされて、A様も同意し、契約日時まで決定していたようです。
確かに筆者も20社以上買取価格の打診をしたところ、多くが「4000万円前後」でしたので、「4700万円」は破格に高い金額だったと思います。
しかし、筆者が見つけてきた、その上をいく「4800万円」であれば手取りが100万円多く入っていたのに、結局B不動産が提案した「4700万円」で契約を締結されました。
A様は一度「4700万円」で了承してしまって、「もう断られへん・・・」となってしまったようです。
まとめ
不動産会社はあの手この手で、契約を急かします。
特にインターネット査定等で、ライバルの不動産会社も査定をしていることが分かると、強引な手法で契約を取ろうと考えます。
もし買取で考えているのであれば、落ち着いて冷静になって考える必要があります。
効果的なのは
上記3点を伝えれば、売主様にとってベストな判断ができるはずです。
今回は査定のご依頼を頂き、契約締結まで約3週間以内でした。
一般の個人の方が、上記のようにできるかは難しいかもわかりませんが、これを読んでいただいて、親御様やご自身が大切に管理していた不動産を1円でも高く売れるよう、焦らず冷静に考えて決断しましょう。
最後までお読みいただき、有難うございました。
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