皆さんこんばんは。
『やっちん』(@yacchin_0310)です。
記事のタイトル見て
?
ですよね!?
そうです、お尻を洗ってくれたり、寒い冬場には便座が温かくなる嬉しい機能がついていたりするあの「ウォシュレット」です。
ちなみに「ウォシュレット」という名前は、TOTOが販売する【温水洗浄便座】の商品名です。
筆者が約15年ほど前に賃貸営業マンとしての経験があり、その時代に「ウォシュレット」が筆者に向かって投げつけられました。
おそらくこのような経験は筆者のみだろうと思いますが、なぜ「ウォシュレット」が投げつけられたか!?
ご興味ありの方は是非今後の参考?にしていただければと思います。
中々決まらない賃貸テナントの募集
対象不動産の概要はコチラ
●最寄駅から徒歩5分
●商店街入口付近
●テナント面積約15坪
●ミニキッチン、トイレ付き
●募集賃料:9万円/月(共益費込み)
●1階路面店
駅から徒歩5分で商店街の入り口付近、立地条件のよさそうな物件ですが、商店街が全体的にいわゆる「シャッター商店街」で、人通りも少なく成約するのが難しい物件です。
営業している店舗は昔から何十年も営業をされている「喫茶店」や「散髪屋さん」「布団屋さん」等、常連さんが利用されているであろう店舗のみで、新規でお店を開業しようとする方を見つけるのは難しく、苦戦を強いられている状況。
募集を開始してから約1年が過ぎようとした頃に、インターネットで物件情報を閲覧された方からのお問い合わせ。
「このテナントでエステを考えてまして、今から店舗内を見れますか?」
「もちろん!今すぐ鍵を開けに行きますので、現地で待ち合わせしましょう。」
ほとんど問い合わせの無かった物件にようやく貴重な問い合わせっ!
オーナー様は家賃を下げてまで成約させようというお考えではなく、家賃の交渉は難しい・・・
何とか募集賃料のままで決めていただけるようにしよう、と意気込んで現地に向かいます。
賃貸テナントを気に入って頂く
内覧に訪れたのは男性と女性の2名で、聞けばご夫婦との事。
男性は建設業で正社員として働いており、その奥様は専業主婦で、初めて自営業でエステを開業する目的でテナントを探していました。
駅から近く、賃料10万円前後の物件を探していて、当該物件はピッタリ。
「シャッター商店街」で人気はない立地条件でも
基本予約制のお客様のみを扱うので、人通りは少なくてもOK。広さも必要ではなく、ミニキッチン・トイレとベッド1つおけるスペースがあれば十分だったので、非常に気に入って頂き、トントン拍子でお話が進んでいきました。
借主名義は男性(夫)Aさん、実際に使用するのは奥様Bさん、連帯保証人は男性(夫)の友人Cさんで、会社勤めの方。
借主名義の男性(夫)Aさんの勤め先は、中小企業の建設会社で、一般サラリーマンと同程度の年収。
連帯保証人の友人Cさんは、運送会社にお勤めで、この方も一般サラリーマンと同程度の年収。
特に問題もなさそうなので、オーナー様も快諾いただき、無事に契約を行い鍵のお引き渡しをさせていただきました。
鍵の引き渡し後、約6か月後に異変が・・・
別の物件での仕事もあり、度々当該テナントの近くを通るのですが、ある日突然、シャッターは開いているがずっと閉店されているような状態になり、ガラス越しに中を覗くと
施術するベッドの横に陳列ケースがあり、その中にはブランド物のバッグや財布が乱雑に置かれていました。
なんかちょっとヤバイかも・・・
案の定、7か月目ぐらいオーナー様から連絡があり、
オーナー様:「こないだ契約した店舗、先月の家賃が振り込まれてないわ」
滞納ですね。
すぐに借主様の旦那様Aさんに連絡し、
旦那様Aさん:「すいません。振り込むの忘れてたんで、明日すぐに振り込んどきます。」
ガラス越しに中の様子を見た状態が不思議だったので、
「エステをされると仰っていましたけど、小売りみたいな事もされてるんでしょうか? 」
旦那様Aさん:「エステだけでは、思うように売り上げがでなくて、とりあえず今は一時しのぎでブランド物も売っています。」
エステを営業する為に借りていただく契約になっていたので、借主様Aさんからお聞きした内容をオーナー様にご報告。
オーナー様は、家賃が毎月ちゃんと入ったら別に構わないとのことで、しばらくは様子を見ることに。
しかし、その翌月も滞納。
1回目の滞納は、ちゃんと振り込んでくれましたが、
翌月も滞納。
督促の電話をすると電話に繋がらず、何度電話しても電話に出ない状態。
仕方なく、連帯保証人の友人Cさんに電話をし、
友人Cさん:「あーわかりました、借主Aさんに伝えて、払わせますわ」
「すみませんが、よろしくお願いします。」
友人Cさん:「でも、もう営業しないと思いますよ。そろそろ離婚するようなこと言ってたし。」
「えっ!?」
友人Cさん:「だからもう解約するように僕からも言っとくんで」
「あ!?はいっ!よろしくお願いします。」
その後、借主様Aさんや連帯保証人Cさんからの連絡もなく、こちらから電話やメールをしても連絡が取れない状態に・・・
3か月目の滞納 ⇒ 「内容証明郵便」を発送
3か月目の滞納が発生し、オーナー様と打ち合わせの結果、退去していただくことに。
滞納分の家賃の請求とこのまま家賃を支払うつもりがない場合には退去していただく、という内容の「内容証明郵便」を発送。
するとすぐさま借主様Aさんから会社に連絡があり、お詫びの言葉と解約に応じる返答をいただきました。
解約の前にまず店舗内の状況を確かめるべく、一度店舗内を内覧させていただくこととなり、筆者と借主様Aさんと打ち合わせ日時に現地で立ち会い。
これは・・・
店舗内は全然掃除をしていない状況で異臭が漂っており、床やキッチン、トイレに至るまで色んなものが散乱してました。
そこでタイトルにある「ウォシュレット」ですが、元々の状態では普通の便座でしたが、借主様で勝手に「ウォシュレット」に取り換えられていました。
念のためオーナー様にご報告させていただくと、元の便座に戻しておいてほしいとの事でしたので、借主様Aさんに
元々ついてた「便座」は保管されてますか?
今ついてる「ウォシュレット」から元の便座に戻しておいて欲しいのですけど・・・
借主様Aさん:「あーわかりました。解約までに戻しておきます。」
その場は「便座交換」も含め、動産物は全て撤去・間仕切り等も全て撤去いただく事で合意いただけました。
明け渡しの立会い時に、事件が!
明け渡しの当日、約束の時間に現地に行ってみるとまだ3分の1ぐらい荷物が残っている状況で、まだ2時間ぐらいかかるとの事。
撤去業者に依頼せず、借主様Aさんと建設会社の仕事仲間2名、合計3名で撤去をされていたので、思うように作業が進まなかったようです。
約2時間後、心配しながら現地に行ってみると、細かいごみは少し散乱してましたが、あらかた荷物は撤去されている状態。
しかし、借主様Aさんと仕事仲間2名の合計3名で作業されていましたが、もう一人増えており、しかも
黒塗りの高級セダンで、見た目も怖そう~
な方が、4人目として登場されました。 (今思えば借主様Aさんの勤め先の社長?)
筆者は気にしないそぶりで、最終チェックで店舗内を見回してみると
トイレの「ウォシュレット」がまだ残ってるっ!
恐る恐る
あの~トイレの便座、元の状態に戻して欲しいんですけど~
そうすると、怖そうな4人目の方がトイレへ歩いていき、「ウォシュレット」を取り外しはじめました。
その後、
「これで!ええんやろー!!」
と叫びながら、なんと筆者に向かって「ウォシュレット」を投げてきました!!
「ガシャーン!! ドスッ!」
筆者の前でワンバウンドして足に直撃!
そのまま鍵を置いて、4人とも立ち去りました・・・
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
「ウォシュレット」が飛んできた時には、一瞬の事で頭が真っ白になりました。
軽く興奮状態になっていたため、足の痛みはなかったですが、兎にも角にも恐怖。
一部始終オーナー様にご報告させていただき、その後家賃滞納分を請求しましたが、結局払ってもらえず。
オーナー様も諦め、最終的には当該テナントは売却されました。
賃貸経営での気を付ける事として「家賃滞納」があります。
今では「家賃保証会社」に加入いただき「家賃滞納」や「夜逃げ」等のリスクを軽減するのが一般的ですが、約15年前は「家賃保証会社」は一般的では無かったです。
これから不動産投資等で、オーナー様になられる方は「家賃保証会社に加入」を必須条件として募集されたほうが良いでしょう。
●家賃保証会社に加入するオーナー様の主なメリット
・家賃や駐車場代などの毎月の費用の保証
・原状回復費や更新料等の一時的な費用の保証
・賃貸契約に違反したとき等に生じる費用の保証
・裁判費用
※保証会社によって、保証される項目や条件に違いがあります。
悪質な借主に出会わないのが一番ですが、もし悪質な借主がご自身の物件に入居してしまったら、賃貸管理会社・家賃保証会社などに協力を求めましょう。
参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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