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タワーマンションのメリット・デメリット徹底解説 〜修繕積立金から売却、将来性まで不動産のプロが解説〜

タワーマンション外観

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こんばんは。

『やっちん』です。

都市部のシンボル的存在となっている「タワーマンション」

その眺望の良さや利便性から、多くの人が一度は住んでみたいと憧れる住まいです。

しかし同時に、購入や住み替えを検討する際には、「本当にメリットが大きいのか?」「デメリットはないのか?」という疑問もつきまといます。

この記事では、不動産仲介業界で20年以上実務を経験してきた立場から、タワーマンションのメリット・デメリットを徹底的に解説します。

さらに、将来的な資産価値や市場動向、購入前のチェックポイントまで掘り下げます。

それでは、いってみましょう!

筆者のプロフィール
  • 名前:『やっちん』
  • 出身地:大阪府
  • 家族:妻 長男 長女
  • 趣味:カメラ 読書 映画鑑賞
  • 不動産営業経験:約20年
  • 資格:宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士 相続診断士
入社当初、賃貸仲介営業を3年経験し、その後現在に至るまで売買仲介営業を担当しています。
目次

タワーマンションとは?

「タワーマンション」とは、一般的に20階以上の超高層集合住宅を指します。

都市計画法や建築基準法で明確に定義されているわけではありませんが、不動産業界や広告では「20階建て以上」を基準とすることが多いです。

日本での普及背景

日本でタワーマンションが急増したのは1990年代後半から2000年代にかけて。

都市部の再開発事業が進む中で、「容積率緩和」を活用した高層建築が増加しました。

特に東京都心部や大阪中心エリアなどでは、街のランドマーク的存在として数多くのタワーマンションが建設され、今もなお供給が続いています。

タワーマンションのメリット

ここからは具体的に、タワーマンションのメリットを見ていきましょう。

管理費・修繕積立金の安心感

大規模タワーマンションの強みは、何といっても戸数の多さによる資金力です。

小規模マンションでは、1戸あたりの負担が大きくなり、修繕積立金の不足に直面するケースが少なくありません。

一方でタワーマンションは数百〜1000戸規模が一般的。

そのため、同じ月額1万円の修繕積立金でも、1000戸あれば毎月1000万円が積み立てられる計算になり、資金面での安心感があります。

また、大規模修繕の際にも「住民の数が多い=分担金の増額が比較的抑えられる」メリットがあります。

居住空間の広がり(天井高・眺望)

タワーマンションは設計面でも差別化されています。

天井高が高い

通常のマンションが2.4m前後であるのに対し、タワーマンションは2.5~2.6mと10㎝~15㎝高いケースが多いです。

わずかな差と思われますが、実際に住むと開放感が大きく変わります。

眺望の魅力

高層階からの眺望は最大のステータス。

東京タワーや富士山、レインボーブリッジといった象徴的な景色が見える部屋は、資産価値も高く評価されます。

同じ平米数でも、天井が高く眺望が抜群であれば、「数字以上の広さと価値」を感じられます。

セキュリティと共用施設の充実

タワーマンションはセキュリティの水準が高く、二重オートロックやエレベーター認証システムは当たり前。

加えて24時間常駐管理やコンシェルジュによる有人対応が備わっているケースも多く、安心して暮らせます。

さらに、共用施設の充実度も見逃せません。

スタディルーム(在宅ワークや勉強に最適)

ゲストルーム(来客宿泊用)

スカイラウンジ(景色を楽しむ住民専用スペース)

フィットネスルームやプール

キッズルーム

など、多彩な設備が整っており、住民のライフスタイルに合わせて利用できます。

ライフスタイル別メリット

タワーマンションのメリットは、ライフステージによっても異なります。

子育て世代

敷地内にキッズルームや公園があり、雨の日でも安心して子供を遊ばせられる

共働き夫婦

駅近の立地やコンシェルジュサービスにより、忙しい生活をサポートしてくれる。

シニア世代

セキュリティが高く、医療施設と連携している物件もあり、安心して暮らせる。

タワーマンションのデメリット

修繕費の高騰リスク

建築資材や人件費の高騰により、大規模修繕に必要な費用は上昇傾向にあります。

国土交通省のガイドラインでは「15年周期で1戸あたり100万円~120万円」が目安とされていますが、現場感覚では140万円~150万円かかるケースも出てきています。

つまり、購入時には「修繕積立金が十分に積み立てられているか?」を必ず確認する必要があります。

理事会や運営

タワーマンションは数百~千戸規模になることも多いため、理事会のメンバーは輪番制で選ばれることが多いです。

しかし実際には「忙しくて出席できない」「関心が薄い」住民も多く、出席率が低下しやすいのが現実です。

結果として、一部の熱心な人だけで運営されてしまう偏りが生じます。

意見の対立・合意形成の難しさ

戸数が多い分、住民のライフスタイルや価値観はバラバラです。

子育て世帯は

「キッズルームの充実」を重視

単身者は

「管理費を安くしてほしい」

シニア層は

「修繕や安全性を優先」


といったようにニーズが異なり、理事会での合意形成が難しくなります。

結果として、議論が長引いたり、対立が激化するケースもあります。

売却時の競合リスク

タワーマンションは戸数が多いため、売却時には競合が発生しやすい点がデメリットです。

例えば20戸しかないマンションでは、売り出しは1~2件程度ですが、1000戸のタワーマンションでは、同時時期に10件以上売り出されることも。。。

買主にとっては比較検討しやすい環境となり、売主は価格競争に巻き込まれる可能性が高くなります。

売却時に資産価値を保つポイント

タワーマンションに限らずマンション全般に言える事ですが、特に売却時に資産価値をできるだけ落とさないポイントをご紹介します。

立地条件は最重要

資産価値を保つ最大の要素は「立地」です。

特に以下の条件が揃っている物件は強いです。

  • 駅徒歩5分以内(特に都心部では3分以内が理想)
  • 再開発エリアや人気の学区内
  • スーパーや病院、公共施設が近い
  • 将来も交通利便性が見込める(新駅や路線延伸計画など)

同じタワーマンションでも、駅から遠い・生活利便が悪い立地だと資産価値は落ちやすくなります。

階数と眺望の影響

タワーマンション特有のポイントです。

  • 高層階で眺望が良い(特にランドマークや海・山が見える)
  • 西日よりも南向きや南東向きが人気
  • 将来的に眺望を遮る建物が建たないか確認

眺望や日当たりは、買主にとって分かりやすい価値。

売却時にも大きなプラスになります。

部屋の間取りと広さ

資産価値が落ちにくいのは「万人受けする間取り」です。

  • ファミリー向けなら70㎡前後の3LDK
  • DINKSや単身向けなら50~60㎡前後の1LDK・2LDK

また、柱の出っ張りが少なく、家具配置がしやすい「整形間取り」も好まれます。

特殊な間取りや極端に広すぎる・狭すぎる部屋は、買い手が限られるため、値段が下がりやすいです。

管理状況の良し悪し

買主が必ずチェックするのが「管理状態」です。

  • 管理組合がしっかり機能しているか
  • 長期修繕計画があるか
  • 修繕積立金が不足していないか

エントランスや共用部が綺麗に保たれているだけでも、印象は大きく変わります。

逆に修繕積立金不足や管理不全があるマンションは資産価値が下がりやすいです。

内装・メンテナンスの状態

室内が汚れていたり設備が古すぎたりすると、買主は「リフォーム前提」で値引きを要求してきます。

  • クロスやフローリングを張り替える
  • 水廻りをクリーニングする
  • 空室ならホームステージング(家具を設置してモデルルーム化)

といった工夫をするだけで、売却価格が数十万~数百万単位で変わる事も珍しくありません。

売却タイミングを見極める

資産価値は「市況」にも影響されます。

  • 金利が低い時期(ローンが組みやすい)
  • 相場が上がっている時期
  • 大規模修繕前(修繕積立金の値上がりや一時金が発生する前)

特にタワーマンションは築10年~15年あたりで売却する人が多く、築20年を超えると資産価値が下がりやすくなる傾向があります。

売却戦略

最後に大切なのが「どの不動産会社に依頼するか」です。

  • タワーマンションの取引実績がある会社
  • 購入希望者リストを多く抱えている会社
  • 広告・ネット掲載を積極的に行ってくれる会社

媒介契約を結ぶ際は、査定価格だけでなく「どう売るか?」という戦略をしっかり説明してくれるかどうかを重視するのがおススメです。

まとめ

タワーマンションを購入した後、売却を視野に入れる方は少なくありません。

特に都心部の人気物件であっても、長期的に資産価値を保つためには「ポイントを押さえた維持と戦略」が不可欠です。

資産価値を守るための要点は、大きく分けて次の7つに集約されます。

立地の力を活かす

資産価値を決める最重要要素は立地です。駅近や再開発エリア、人気の学区など「将来も人が住みたい」と思える場所であれば、築年数が経過しても値下がり幅を抑えやすいです。

階数と眺望の価値

タワーマンションならではの「高層階【眺望の良さ】」は資産価値を維持する最大の武器です。景観が守られている立地かどうかも、購入時に確認しておくことが将来の売却時に効いてきます。

間取りの普遍性

資産価値を保つのは「誰にでも使いやすい間取り」。3LDK・70㎡前後のファミリータイプや、2LDK・50㎡前後のDINKS向けなど、需要の高い間取りは中古市場でも強いです。

管理組合の健全性

資産価値は「管理状態」に直結します。修繕積立金が不足していたり、管理が行き届いていないと、買主は必ず不安を感じます。日頃から管理組合の活動や積立状況を意識しておくことが重要です。

室内と共用部のメンテナンス

売却時には「第一印象」が価格に反映されます。クロスやフローリングの張替え、ハウスクリーニング、簡易的なリフォームだけでも査定価格が改善する事があります。共用部が清潔に保たれているかも大きな評価ポイントです。

売却タイミングの見極め

資産価値は築年数や市況に左右されます。特に10年~15年頃は売却しやすく、築20年を超えると価格下落が進む傾向があります。また、金利動向や大規模修繕前後といったタイミングも意識しましょう。

戦略的な不動産会社選び

最終的に売却を成功させるには、信頼できるパートナー選びが欠かせません。タワーマンションの取引実績があり、購入希望者リストを持つ会社を選ぶことが、最短で高値売却に繋がります。

資産価値を守るという事は「買う前から始まっている」

実は、資産価値を守るための準備は購入時点から始まっています。

立地・階数・眺望・管理状態を意識して物件を選ぶことが、その後10年、20年先の売却価格を左右するのです。

つまり「今は住むために買うけれど、将来は売るかもしれない」という視点を常に持っておくことが大切です。

タワーマンションはブランド性が強く、正しい運用をすれば資産価値として守りやすい物件です。

購入後も日頃の管理と将来を見据えた視点を持つ事で、安心して住みながら資産としても価値を維持できるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

◆不動産営業マンと対等に渡り合える知識を発信中 
◆40代現役不動産仲介営業マン≪賃貸仲介3年→売買仲介15年→売買仲介継続中≫
◆保有資格≪宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士≫
◆2児のパパ

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